バインミー

2012年05月05日

可愛い中年は言われなくても旅をする 9 (ハノイ)

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ホアロー収容所 [by iPhone4]

ホテルについてたっぷりと水分補給をした後は、軽く昼寝。そして3時頃に目覚め、急いでホアロー収容所へ。16:30という閉館時間に滑り込むには有料の交通手段しかないとホアンキエム湖近くのシクロを捕まえる。最初に150,000VND(≒750円)と言われたため、100,000VNDにして欲しいと頼むと首を横に振る運転手。さっさと他のシクロを捕まえようとその場を離れたら、追いかけてきて100,000VNDでいいとのこと。交渉成立。

移動中、帰りはどうするのかと聞いてきたので、まだ決めていないというと、じゃあここで待っているから出てきたら呼んでくれと運転手。この時はっきりと金額交渉をすべきだったのだが、急いでいたこともあり特に気にせず収容所へ。寝ている受付のおばちゃんを起こしてチケットを買って、収容所とは似ても似つかない外観の建物へ入る。


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足枷 [by iPhone4]

この建物は19世紀末に当時ベトナムの支配権を握っていたフランスが建てた政治犯向けの収容所で、帝国主義の犠牲になった東南アジアを象徴的する監獄。写真の通り受刑者に人権はなく、監獄設立の1世紀前に人権宣言を発した国が作ったとはとても思えない。この建物の奥には同じく足枷付きの「CACHOT」と名付けられた独房がある。


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有刺鉄線 [by iPhone4]

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窓の光 [by iPhone4]

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ギロチン [by iPhone4]

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牢屋の窓 [by iPhone4]

建物内部は陰鬱としか言いようがないのだが、実際のこの牢獄には政治犯とされるベトナム人の祖国への代えがたい情熱が溢れていたはず。それを考えると少しだけ救われる思いがする。政治犯とは、自分の命を超えたところに愛国心を置いているわけで、他人の目からは悲惨であろうとも、それは自分自身で選びとった誇り高き1つの生き方。


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拷問される女性受刑者 [by iPhone4]

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笑顔で懲役20年を宣告される女性 [by iPhone4]

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女性用牢獄 [by iPhone4]

またこの監獄で特に強調されているのは、多くの女性政治犯の存在。男性同様、彼女らも祖国のために立ち上がり、ある者はこの牢獄で死に、ある者は生きながらえた。説明を読むと14歳で投獄された少女や妊娠中に拷問死した女性など、後世の人間がその名誉を称えなければ報われない女性ばかり。


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ハノイの道路 [by iPhone4]

歴史の暗部を見終えた後に通るハノイの道路は、照り返しが激しく自然に表情が険しくなる。僕の前を通るバイクの人々はこの国の過去に対して何を思い、現在をどう生き、未来に何を思い描いているのだろう。ベトナムはまだ歴史を克服している最中だと思う。


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文廟(孔子廟) [by iPhone4]

ちなみにセンチメンタルな僕の心を現実に引き戻してくれたシクロのおじさんとの顛末。収容所の後、文廟に行き、それが終わってからホテル近辺で下ろしてもらった。移動3回および待機時間のため、最悪色を付けて400,000VND(≒2000円)を払えばいいかと思っていたら、向こうの言い値はなんと「色々回って時間もかかったから10,000,000VND(≒5000円)を払え」。内心金額を確認しなかった落ち度を悔いつつ、予想より遥かに高い金額にこちらも引くわけには行かないと500,000VND(≒2500円)しか払えないと応戦。

交渉を重ねていると、周りにシクロ仲間が集まってきて何となく場が危険な雰囲気。結果、700,000VND(≒3500円)で決着。こちらの不備もあるとは言え非常に後味の悪い結末となってしまった。金を持っている外国人を騙して小銭を稼ぐ姑息さに腹が立つ。やけになった僕は、せめて昼間失敗したバインミーの負けを取り返すべく、帰りに計2個のバインミーを別な店で購入。これが結構美味しく、意外と機嫌が直ってハノイ最後の夜。

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可愛い中年は言われなくても旅をする 8 (ハノイ)

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朝食 [by iPhone4]

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フォー [by iPhone4]

1日の始まりは朝食から。生春巻きが美味しい。フォーはまあまあ。今回の旅行で思ったのは、小心翼翼たる旅行者にとってホテルの朝食が極めて重要ということ。


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子供たち [by iPhone4]

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建物 [by iPhone4]

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旧市街 [by iPhone4]

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旧市街 [by iPhone4]

ハノイ最終日はホーチミン廟に行くため朝9時に意気揚々と外出。常夏のハノイでDUBを聴きながら歩くと、見た目は能面でもテンションは最高潮。活気があって怠慢なベトナムへの愛が溢れ、この土地で一生過ごすのもいいかもしれないと本気で考えてしまう。歩き始めて15分くらいまでは。東南アジアの灼熱の太陽はどこか意地悪。


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ハノイ大教会 [by iPhone4]

地図を見ると教会があるようなので、少し寄り道。だが、地図の表記が曖昧で旧市街が相変わらずカオスのため一向にたどり着けない。汗の量も尋常ならざるものがあり、水分補給のため若い純朴そうな女の子が店番をしているお店で水を買ってついでに質問。彼女の言う方向へ向かったら無事に大教会に到着。


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洗濯物 [by iPhone4]

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チュックバック湖 [by iPhone4]

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バインミーと炭酸の抜けたコーラ [by iPhone4]

大教会の後は、そのままホーチミン廟を目指すはずが多分暑さのせいで行き過ぎてしまい、毒食らわば皿までと近くのチュックバック湖に立ち寄ることに。湖沿いをずっと歩いていると疲れも頂点に達し、かつフィルムを換える必要があったため近くのカフェで休憩。頼んだコーラが缶にも関わらず炭酸が抜けているというありえない事態に衝撃を受け、さらに頼んだバインミーの中身が卵だけという二重殺に戦意喪失。ホーチミンで食べたあのバインミーはここハノイでは食べられないのだろうか。


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タイ湖 [by iPhone4]

チュックバック湖のすぐ隣にはタイ湖という湖がある。ハノイには湖が多いと思ったが、この場で飛び込めるわけでもないためそれ以上の興味が一切わかない。 こうも暑いとそもそも何でこの土地にいるのか、そんな基本的な目的さえ忘れてしまう。


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ホーチミン廟近くの通り [by iPhone4]

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ホーチミン廟 [by iPhone4]

小奇麗な比較的閑静な通りを抜けてようやくホーチミン廟に到着。 時は既に12時。太陽がいよいよ本気で宣戦布告をしてくる時間にも関わらず、僕の武器はピンク色のHMVのタオルのみ。廟の周辺は「No Entry」の看板が至るところにあり、警備も厳重。どこかに荷物を預けて廟内に入れる場所があるはずと探していると、それらしい建物を発見。そして無常な「金曜の午後はお休みです」の看板。


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スニーカー [by iPhone4]

暑さと休廟の絶望感により徒歩での帰宅は困難と判断し、近くのシクロのおじさんに声をかける。外国人の相場は100000VND(≒500円)らしく、向こうもその値段を提示してきたので交渉成立。割高だが、いわば人力車なので当然といえば当然。シクロは現地の空気に触れながら移動できるのである意味この価格は安い。これが後にハノイでの嫌な思い出になるとはこの時点で知る由もない。

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2012年05月04日

可愛い中年は言われなくても旅をする 5 (ハノイ)

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ホアンキエム湖 [by iPhone4]

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ホアンキエム湖 [by iPhone4]

次は踵を返して西に向かって歩を進める。日本の8月に相当する気温に全身から汗が滲みでる。しばらく歩くと大きな湖にぶつかる。ホアンキエム湖という湖で、地元住民の憩いの場所。愛を育むカップルからベンチで読書に耽る外人まで様々。湖の北側には中国式の寺があり、中国の影響の大きさを感じさせる。


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魚介系のお店の下準備 [by iPhone4]

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洋服屋さん [by iPhone4]

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通り [by iPhone4]

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通り [by iPhone4]

読書する外人にヒントを得て、バインミーを食べながらこの湖でくつろぐ事に決定。さて近くにバインミーのお店はないものかと近辺を練り歩く。が、全然見当たらない。ベトナム語が何もわからない上に、街が混沌としているため捜索は難航。フランスパンしか扱っていない露店も多く、孤独で小心な旅行者にはバインミー1つ買うにもハードルが高い。


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サンドウィッチ [by iPhone4]

結局、ガイドブックに載っているリトルハノイというお店に入る。もう日も暮れてきたため公園で食べるのは断念。とりあえずTigerというベトナムビールを頼んで、バインミーを注文。ところが出てきたのは普通のサンドイッチとポテト。おそらくバインミーではなくサンドイッチのメニュー欄から選んでしまった模様。精神薄弱な僕は新たにバインミーを注文する度胸もなく、遠く遥かベトナムの地でロイヤルホスト気分を味わう。


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劇場前 [by iPhone4]

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劇場前 [by iPhone4]

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ベトナムコーヒー [by iPhone4]

残念な食事の後は、せっかくなので水上人形劇を鑑賞することに。受付が無人だったため、しばらく待っているとおばちゃんが登場。チケットを買いたいと言うと、ちょっと待ての合図。何かあるのかと待っていると、横の女性とひたすら雑談をしている。客よりも私語を優先する恐るべき受付。チケットの値段は1等席で100000VND(≒500円)、カメラ撮影の場合は入場時に追加で20000VND(≒100円)。チケット購入後は近くの喫茶店でベトナムコーヒーを堪能。


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劇 [by iPhone4]

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劇のフィナーレ [by iPhone4]

開始20分前に会場に入り着席していると、西洋人がぞろぞろ入ってくる。僕の両脇も西洋人。劇は楽器の演奏と水上の人形劇のいわばミュージカル。民族音楽に特筆すべき点はないが、弦1本の緊張をコントロールして奏でるダンバウという珍しい楽器に興味を惹かれた。劇の内容は言葉が分からないので何とも言えないが、水上をちょこちょこ動く人形は最初の10分までは見ていて面白い。中盤以降、前の席の西洋人集団が完全に飽きていたのが最も印象的。


ダンバウ(Dan Bau)


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突進してくるバイク [by iPhone4]

劇の後は一路ホテルへ。帰りに通った湖は、夜9時にも関わらず、多くの若者で賑わっていた。夜になるとバイクの群れはそのライトせいか、現実離れしたある種不気味な神秘性を放つ。僕の視界から消えていったバイクたちはそのままこの世の果てへと消えていき、そうして仏教における地獄のように再びこの世に戻され何度も何度も同じ道を走らされているような錯覚。彼らはどこから来てどこへ向かおうとしているのか。そして僕と彼らを分けたものは一体なんだったのか。

部屋についたら汗を流すために早速シャワー。何をどうしても熱いお湯しか出ずに困ったが、耐えられないほどではないので我慢。風呂を出ると妙に床が濡れていることに気がつき、原因を探ると何と便器から水漏れ(おそらくタンクから)。水周りにベトナムの限界を感じつつ、テレビをつけたら流れていた韓流ドラマを見ながら寝落ち。世界に誇れる日本の下水道。

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2011年11月07日

帽子と被り物の間隙

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アパ社長天然水 [by iPhone4]

今日からまた一週間大阪。天満に生き、天満で死なない男。アパホテルにチェックインしたら3泊分の特殊な天然水を貰った。3つ並べるだけで恐山並のパワースポットが現出。ここの社長はいつも帽子のセンスが際立っていると思う。帽子と被り物の間隙を突き抜けろ。

そろそろ忘年会のシーズン。仕事で渦中の某氏に話を振ったら「今年はホンマに忘れたい」との弁。一応東京で恒例のレバ刺し会をやる予定だけれど、火の通ってないレバ刺しを出す店はあるのだろうか。

巷で噂のTPP。TTP、TPT、PTP、PPT、TTP。こういうのは日本語の正式名称で表記するべき。それにしても戦後教育で骨抜きになった世代にとって、国家観を問うような話は厳しい。今や日本は宗教や思想を失った根なし草。そういう意味ではやはり天皇の存在は非常に重要。個人的には(参加するなら)ベトナムのバインミーが日常的に食べられるような経済協定にして欲しい。

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2011年09月14日

青春の終わり

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汐留のビル [by iPhone4]

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ベトナム料理 [by iPhone4]

湿度が下がったとは言え、9月になってもいまだ暑い。思えば10年前の太陽はこんなではなかった気がする。20年前はもっと日差しが優しかった気がする。学生時代、理工の友達が「環境問題は基本的に手遅れ」と言っていたのを思いだす。

昨日の夜は珍しく平日に渋谷で飲み。場所はベトナム人の友達が働くベトナム料理屋。小奇麗でなかなか料理もおいしい。ただ、本場の野菜たっぷりのベトナム料理を知ってしまうとやや物足りない。バインミーが食べたい。

9月も涼しくなったらBBQか温泉旅行でも企画したいところ。ただ、温泉旅行はいつも行く人がいないから結局1人旅になる。くらげを見に山形県の加茂水族館にでも行きたいが交通費の壁。青春18切符は先日終了。青春は終わった。

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